Black Diamond ディスタンスカーボンFLZ レビュー

目次

Black Diamond ディスタンスカーボンFLZ レビュー

格安トレッキングポールから本格的なトレッキングポールが欲しくなり、機種をいろいろピックアップしておりました。

[kanren postid=”894″]

その中からザックにも楽々収納できる「Black Diamond ブラックダイヤモンド ディスタンスカーボンFLZ」を購入したのでレビューしてみます。説明書の日本語が分かりにくく、イラストも白黒のためなるべく写真で解説していきます。

購入動機

実はこの「ディスタンスカーボンFLZ」は2018年モデルにリニューアルされ、重量は旧モデルよりも2.5g(ペアで5g)アップ。剛性30%アップと耐久性アップしているとの事。それにより前モデルが型落ちとなり、アルミ製のモデル並の1万円半ばに値引きされたのが購入の後押しとなりました。
改めて商品スペックを見直します。

コンパクトに収納でき、使用状況に応じて15~20cmの長さ調節ができるアルミシャフト採用モデル。フラットで中心部分にメッシュを配置し通気性に優れるシンプルな構造のストラップと、グリップに大胆な肉抜きを施しグリップ性の向上と軽量化を実現した3シーズン向けZポールです。

[box class=”glay_box” title=”カーボンモデル”]

  • サイズ:95-110(34)cm、105-125(37)cm、120-140(40)cm ※( )内は収納時
  • 重 量:95-110cm=345g(1ペア)、105-125cm=355g(1ペア)、120-140cm=365g(1ペア)
  • 全段カーボンファイバーシャフト
  • 付属品:ラバーティップ カーバイドティップ
  • 軽量EVAフォームグリップ
  • メッシュ素材と組み合わせ、通気性に優れるストラップ
  • ミニエクステンショングリップ
  • 軽量なフリックロック2搭載
  • カーバイドティップとラバーティップを標準装備
  • 収納時にシャフトをつなぐシャフトキャッチャー付きストッパーバスケット

[/box]

購入レビュー

重量計測

ベルトで止められた状態で購入。特にケースなどには入っていません。

タグには身長に対する適正ポール長が記載されています。体系によってまちまちなので参考程度です。

重さが記載してありますが、実際に重量を測ってみます。

ポールを止めるベルトを含めてもメーカー公表値よりも軽いです。流石ブラックダイヤモンド、好印象です。

収納性

収納時サイズを手持ちの2000円前後のトレッキングポールと比較。スペック以下のようになります。ほとんど半分程度の小ささのディスタンスカーボンFLZ。

[box class=”glay_box” title=”HiHiLL TP-D1″]

1本あたりが285g、サイズが最短70cm
メイン材質 7075アルミニウム合金
長さ 70-135cm
直径 18/16/14mm

[/box]

フードの部分に輪っかが付いています。ポールに引っ掛けることが可能で、ポールが収納時に遊びにくいようになっています。これがシャフトキャッチャー付きストッパーバスケットですね。

伸縮性

3分割されているポールを結合させます。比較してみるとディスタンスカーボンFLZはポールの太さが細いですね。

グリップ側が写真右手。

シャフトを引き出すと青い線が現れます。

強く弾くとストッパーが「パチ!」と出てきます。収納する場合はこちらのボタンを押して収納させます。間抜けな事にこの機構にしばらく気づけず、「えらく短いポールを買ってしまった」と落胆しておりました。

フリックロックプロ

 

親指を使って青いクリップ(カムレバー)を解除させると、15cm程度の伸縮が可能です。

説明書より

[box class=”green_box” title=”フリックロックプロ”]

Zポールにはフリックロックプロを備えたモデルがあります。フリックロックプロは回転摩擦によってシャフト長を固定する機構ではありません。そのためゆるみにくく、簡単に確実に長さ調節ができます。

[/box]

[aside]補足
クリップ(カムレバー)が硬いと感じる場合はこのプラスねじで調節が可能です。 [/aside]

グリップ

グリップの第一印象は「細い!」。手袋などをしていると太いグリップは握りにくいです。手袋なしで握るとしても日本人の手に合った細目のグリップをしていますね。

正面からの比較。細いグリップは手の大きい方は握りにくいと感じるかもしれませんので注意。

メンテナンス

インナーコードのテンション調整

説明書より

[box class=”green_box” title=”インナーコードのテンション調整”]

シャフトを連結しているインナーコードは、繰り返いし使う内に少しずつ伸びてきます。コードが緩むとボタンとグリップの間に遊びが生じます。遊びはコードの張りを強くすることで解消します。

[/box]

ディップ交換

ポールを纏めるのに使用するベルトです。中央にメッシュの袋が付いていて、そこには交換用の石突(カーバイドティップ)が入っていました。

説明書より

[box class=”green_box” title=”ディップ交換”]

Zポールにはラバーティップおよびカーバイドティップが付属します。ラバーティップの金属芯が少しでも露出してきたら交換してください。ラバーティップ、カーバイドティップのいずれも、交換する時はバスケットから外れるまで反時計方向に回して下さい。
使用中に外れないように、ティップとポールは波形にかみ合わされています。噛み合わせを外すには強めの力が必要です。指で回せないときにはペンチを使ってください。取り付けも指で回せないときにはペンチを使ってください。しっかりと嚙合わせるには4~5回回して下さい。完全に固定されるとラバーティップはわずかにはみ出します。

[/box]

ストラップの交換

説明書を見ても非常に分かりくいのがストラップの交換手順。正直ストラップ交換する前に、シャフトが折れてしまう方が早い気がします。

[box class=”green_box” title=”ストラップの交換”]

ストラップが傷んだ場合は交換することができます。

  • 小さなマイナスドライバーを使って、ストラップコードをグリップに固定しているプラスチックピンを回してください。プラスチックピンの溝がグリップ広報を向くように回します。
  • ドライバー先端を使って、プラスチックピンを出来るだけ向こうに押し出してください。小さな金属加締めが付いたストラップコードの末端が見えます。
  • 金属カシメをプラスチックピンから外して下さい。
  • 片方の金属カシメを外したら、今度はプラスチックピンをグリップの向こう側に押し出し、残った金属カシメも外して下さい。
  • 上記の手順を逆に行って新しいストラップを取りつけて下さい。
  • ストラップコードの金属カシメがプラスチックピンに元通りに戻されていることを確かめて下さい。

注意:プラスチックピンをグリップに戻したら、プラスチックピンの溝がグリップ前方を向くように回してください。

[/box]

手入れと保管

説明書に目を通すと見逃せない事がいろいろと記載してあります。少量のオイルなどは何のオイルかは記載がありません。おそらく55-6などでいい思います。

説明書より

[box class=”green_box” title=”手入れと保管”]

使用前後に調整機構がスムーズに開放すること、テンションが適正に掛かっていることをチェックしてください。

  • 変形や破損が無いかチェックして下さい
  • 保管が長期間にわたる場合はフリックプロを開放した状態で保管して下さい
  • ポールを濡らしてしまったらポールテンションを緩め、ポールをばらして完全に乾かしてから保管して下さい
  • フリックプロのカムレバーの動きが渋い場合は、カムレバー軸とクランプの接する隙間に少量のオイルを差して下さい
  • 交換用パーツの有無についてはショップもしくは代理店にご確認下さい

[/box]

感想

第一印象は軽い!業界でもトップクラスの軽いポールですから当然ですね。
コンパクトさも群を抜いています。30リットル程度のザックにも収納できる大きさは、飛行機や新幹線に乗る場合にとても役立ちそう。どうしても長いポールは人込みなどでぶつからないか心配です。
ただ軽量すぎて頼りないと感じる部分もあるので、何度が使いこんだあとにまたレビューを追加したいと思います。山に行くのが楽しみです。

追記レビュー

[kanren postid=”962″]

実際に山で使用しましたので追記します。
まず感じたのはザックからポールが飛び出していない安心感。倒木があった場所で引っ掛ける、枝に引っ掛けるなどがないので山行に集中来ます。また一緒に持って行った3000円の安ポールから持ち帰ると、明らかに腕の疲れが違います。
ただしバスケットが無いに等しいので深い雪にはズボズボ埋まります。あまりの軽さに折れないか不安になったり。
でも軽さは命!疲れていると100g200gで全然疲れが違うと実感できました。グリップの握りやすさも握力の疲れも影響していることが分かりました。これからもディスタンスカーボンZをガンガン使って行こうと思いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次